総務省の指導で携帯電話のSIMカードのロック解除の指針が纏められることになった。
早い話、DocomoでもauでもSoftBankでも、携帯の契約はどこであっても端末は自由にどこの物でも使える様にするという事だが、実は諸外国の殆どではSIMロックなどかけていないので、端末は端末で購入、SIMカードはSIMカードで契約が当たり前になっている。
日本は端末の販売店に通信事業者から販売奨励金が払われ、それを通話、通信料で回収する為、他社に乗り換えないようにSIMロックされ、2年縛りの契約等がされている。
ただ、まだまだ複雑な問題が有り、DocomoとSoft Bankの通信規格は同じなので、使い廻すことが出来るが、auは規格が違うのでSIMロック解除になっても意味があまりない。
更にimode、S!、ez-webなどの独自のサービスがどうなるか?という問題もあり、結局本格的にSIMフリーで運用させるにはまだまだ時間もかかり、恐らく次世代携帯電話の規格であるLTEが本格始動後になるのではと思う。
そうなると恐らくDocomoの端末、auの端末という売り方は無くなり、Panasonicの端末、Sonyの端末というメーカー毎の商品構成になるだろう。
メーカーは違う通信事業者向けに2種類、3種類の端末を出す必要が無くなること、現在では端末を提供していない通信事業者のSIMカードを持っている人にも自社の端末を購入して貰える点は歓迎ではないかと思うが、各事業者がメーカーの開発費の一部を負担しているようなので、微妙なところだろうか。
ユーザーにとっては使い回しが出来ることの便利さと販売奨励金が無くなる事で端末価格が高くなる可能性との天秤になるのかな?
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