
僕の昔の知り合いで、当時55歳くらいの女性がいた。
個人的には自分のストライクではなかったが、もの凄く綺麗な人で、僕は彼女の外観の綺麗さより考え方が大好きだった。その人は55歳の時に40歳に見られることより、素敵な55歳に見られることを目指し、若いときから肌の手入れに高い化粧品を使う事も一切なく、エステやジム通いをする事もせず、家で簡単なストレッチ等の運動をすることと、食べ物に若干気を付けるくらいで、ジョギングやランニングをする事も一切していなかった。
55歳ならそれなりの皺やくすみ、筋肉のタレなどがあっても当たり前で、それを40歳に見られる為に色々やってしまうのは偽物の40歳を作っている訳で、年期の入った本物の良いバックを持つのでなく、真新しい偽物のブランドバックを持っているのと同じくらい恥ずかしいという考え方で、いわゆる美魔女たちが美魔女をキープする為に使う時間や使う金額をを完全に否定していた。
歳を取っても普段から濃い化粧は一切せず、所謂スッピン化粧以上のものはしていなかったので、確かに55歳の時に55歳前後に見えたが、もの凄く品の良い如何にも良い歳のとり方をした人だなと思える55歳だった。
こんな事が言えるのも彼女の素材が良いからというのは確かなのだが、歳を取ってくると、濃い化粧、整形、リフトアップなどでごまかし始める人が多い中で、こういう考えを持って実践しているのはとても気持ちいい。
先日もテレビで、フランス人女性は歳と共に刻まれる皺やシミなど一切気にしないそうで、歳なりに素敵な60代から70代の女性の紹介があったが、日本でも漁村や農村で80歳過ぎのおばあさんが、化粧気もなく、しわくちゃの顔で満面の笑顔でいるのを見ると、その皺一本一本に彼女の歴史が刻まれていてとても素敵に見えるのと彼女の考え方は一緒なのだろう。
trackback URL:http://yoshi43.blog97.fc2.com/tb.php/2813-54f997ba