以前にイタリアのミッレミリアの事を書いた。スピードレースでなく、タイムの正確さを争うタイムレースととして復活したと書いたが、このタイムレースの計測の仕方と順位の決め方を書きたいと思う。
レースによって若干違いはあるが、一般的なミッレミア方式だと、2種類の競技がある。
一つはPCと呼ばれる競技で、25mを7秒とか150mを28秒という様に決められた距離と時間を如何に正確に通過できるかを競うもの。
スタートラインとゴールラインにコンピュータに接続された線が引いてあり、車の前輪がそれを踏んだ瞬間にスタート、ゴールとなる。殆どの場合単独ではなく、例えばPC1のゴールラインがPC2のスタートを兼ねた連続PCが主流になっており、数秒~十数秒の10連続PCというとてつもなく忙しい場合もある。
カウントダウン式のストップウォッチを使い、カウントダウンをしながらアクセル、ブレーキ、クラッチを微妙にコントロールしながらゴールラインを目指す。
計測は1/100単位で行われ、タイム差の少ない上位50人が点を貰えるが、最近は出場者のスキルが上がった事も有り、0.1秒違っていると15位~20位ぐらいに落ちてしまい、0.3秒違っていると殆どのPCでは点は貰えない。一つのPCでのタイム差は0.03秒を切らないとまずトップは取れない。
もう一つはCOと呼ばれ、1台毎に決められたスタート時間があり、C0区間が例えば5時間だとすると、自分のスタート時間の5時間後がゴールタイムとなる。ゴール地点に大時計があり、自分の時間になるまで、ゴール近くで待つことが出来る。
ゴールも以前はPCと同様に自分の時間にピッタリと入る方が得点が高かったのだが、今は、競技性よりもどちらかというと番号順の整列の意味合いが強くなっていて、自分の時間+59秒以内にゴールすれば満点が貰える。
イタリアも、日本もミッレミリアでは50個ぐらいのPC競技と一日1個のCO(イタリアでは最近COも一日複数個あるようだ)の獲得合計点がまず計算される。
その得点に1.0~1.7ぐらいの車の車種毎のハンデ掛率があり、それが加算され、違反等のマイナスを減点され最終的な点数となる。
日本のイベントではPC的な物の他に、平均時速だけ指定されている競技、途中の看板等の文字をチェックし、後で提出することで通過チェックを兼ねる競技、などそれぞれに計測の特色を出していて、それはそれで面白い。
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