
日本の教育の一番の問題点は、答えが一つしかない事を導きだすことだろう。例えば算数で、日本だと4+6はいくつか?を訊く。それに対し、諸外国では10になるのは何+何か?という複数の答えが存在する事が問題になり、それを考えさせるのが勉強であると考えるからだ。
答えが幾通りもある問題によって、子供自身に考えさせ、それぞれが意見を述べて、他人の力も借りながら問題を解決していくという、実社会に活かせる教育をする。
日本人は記憶することは得意であっても、その記憶した情報を如何に頭の中で処理し、整理して、アイデアに繋げていくかが実際には一番大切なポイントなのだが、それが不得意な人が多い。
また、日本では成功=良い事、失敗=悪い事として、成るべく失敗しないよう、させないような教育が主になっているが、実際は人生で失敗はつきもので有り、教育で失敗させないことが、実際の失敗に遭遇したときに八方ふさがりになり、引きこもり、いじめ、自殺などに追い込む事になる。
失敗を学ばせる一番良い方法は趣味を通じた失敗をさせることで、自分の好きなことで少々の失敗をしても、そこから「何故?」を考えさせ、次のチャレンジに活かせる様に自分で、或いは人に相談して解決していく事が大切で、それでないと、いつまでたっても失敗を恐れ、何事にもチャレンジしない大人になってしまうからなので、子供の頃から本人の意志でやりたい複数の趣味を持つことは重要だろう。
同時に日本は、全ての分野で平均点以上のジェネラリストばかり育てようとして、ある分野で天才的なひらめきをもっていても、他の分野が落第点であると、その落第点の分野をどうにか及第点に引き上げようと、厭がる勉強を無理矢理させ、その結果、卓越した分野の才能をも殺してしまうように、スペシャリストを育てようとしない土壌が、日本でスティーブ・ジョブスが生まれない大きな理由だろう。
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